前漢の張安世将軍一族の墳墓が発掘最終段階、漆器や貨幣など見つかる、博物館建設も検討(転載)

2011年12月13日、中国・陝西省西安市にある前漢(紀元前206〜8年)時代の将軍・張安世(ジャン・
アンシー)一族の墳墓のうち、盗掘に遭わなかった唯一の墓の発掘が最終段階に入った。チャイナフ
ォトプレスが伝えた。

墓からは非常に貴重な漆塗りの皿3点や、金銀の漆器20点、青銅器、染色された織物、漆の杯20点、
彩色画の描かれた漆器2点、金属貨幣数十枚、玉の装飾品、金の指輪1点などが見つかった。

墳墓の年代がはっきりしているため、器物のたどってきた軌跡なども正確である。そのため、考古学
研究において数少ない重要参考資料であり、時代の基準と言っても過言ではない。考古学関係者は張
安世の一族の墳墓で初めて、前漢時代の列候級の爵位で完全な状態の墓を発見したことになる。

墳墓の保存に関しては、発掘場所で博物館建設の意見が出されているが、今はまだその段階ではない
という。(翻訳・編集/内山)