墳墓から200点以上の唐三彩が出土=壁の中に隠され、盗掘免れた逸品―河南省洛陽市 転送

2012年6月5日、中国・河南省洛陽市の考古研究院は同市で発見された唐(618〜907年)時代の墳墓の発掘を行った。洛陽ネットが伝えた。


発掘により貴重な品々が多く出土し、200点余りの「唐三彩」と呼ばれる美しい陶器が見つかった。「唐三彩」は3つの色を組み合わせたもので、色彩豊かで華美な唐時代の芸術品。

発掘された「唐三彩」には馬に乗った人形や馬を引いている人形、動物の像などさまざまなものがあり、出土量は異例の多さだという。また、人形の表情は細部にまで描かれ、高貴な装いをまとった人形からは西域の特色が窺える。

同墳墓はかつて墓荒らしに遭っており、墓標のみとなっていたが、壁の中に隠されていたものは難を逃れ、今回の発見につながった。墓標によると、同墳墓の主は唐時代の左驍衛大将軍である王雄誕の妻であると記されている。(翻訳・編集/内山)