西安名物「羊肉泡馍」 お客様の口コミ

西安、昔の長安ですが、ここには今でも城壁があります。
 城壁と言っても日本の大阪城や姫路城の城壁のイメージとは異なります。
 中国語では「都市」を「城市」(chengshi)と言うことから、中国での城は、街のイメージです。
 城壁とは、街をぐるっと囲んだ壁になります。
 昔は北京の街も城壁で囲まれていたそうですが、旧日本軍に壊されたということでほんの一部しか残っていません。
これが西安では今でも完全な形で残されています。
高い城壁で囲まれており、その周りには濠があって水が張ってあるのは日本のお城と変わりません。
周囲が取り囲まれているため、市内に入るのは何か所かにある門からしか入ることができません。
2008年5月に四川大地震がありましたが、その少し後に西安に行きました。
鼓楼という場所に、有名な「羊肉泡馍」のお店があります。 
「馍」とはマントウのことです。 
饅頭と書きますが、日本の饅頭(まんじゅう)とはことなり、肉まんの餡(アン)がないものと考えるといいかもしれません。 
ここでは、ちょっと固めのマントウを、自分で細かくちぎります。
細かければ細かいほどいいということですが、この細かくちぎったマントウをどんぶりの中に入れると、店員が厨房に持っていきます。 
厨房で羊肉のスープをかけトッピングしてからもってきます。 
これが「羊肉泡馍」(yangroupaomo)であり、西安名物の一つです。
食べると油で唇がてかてかになりますが、これはこれで大変おいしいものです。
この店で羊肉泡馍を注文し、一生懸命マントウをちぎっていると、突然、大勢の人が外へ飛び出していきます。 
何事かと思って見ていると、お前も早く逃げろ、という感じで外へ押し出されました。
私は全く気付かなかったのですが、どうも地震の余震があったようです。 
それでその建物にいる人がすべて外に逃げ出しました。
この建物だけでなく、周りの建物にいたすべての人が外に出てきたため、鼓楼横の公園はものすごい人になりました。 
ただ、しばらくしても一向に建物の中に入る気配がありません
私の羊肉泡馍はどうなったかと気になりましたが、ここにいても仕方ないので、そのまま別の場所へ移動することにしました。 
それにしても先にお金を支払わず正解でした。