陝南(商洛)の旅 転送

2013年2月14日(旧暦正月五日) 商洛市内」

 商洛市は,陝西省の南部に位置し,陝西省南部はまとめて「陝南」と呼ばれます。今回の旅は,結局,西安近郊往復の日帰り旅行だったはずが,商洛まで来てかつ1泊することになってしまったので,陝南ふらり旅とでも名付けましょう。

 商洛駅周辺は真っ暗です。はじめてくる街で,勝手がわかりません。果たして,商洛に宿泊施設はあるのでしょうか。 不安になります。駅前で待機していたバスに,行き先もよくわからないまま,雰囲気で乗り込みます。バスが20分ほど走ったところで,街の明かりが目立ってきました。商洛は,市中心部と駅とが大きく離れていたのです。中国で最近出来た鉄道路線は,駅が市街地から離れたところにある例がとても多いです。空港とは違うのですから,もっと街に近づけて欲しいものです。商洛バス駅前で下車します。

 腹が減りました。徒歩でさらに賑やかなところをめざします。それにしても,花火の音がうるさいです。とくに,爆竹などではなく,単発の音が大きいものが多くて,いちいち驚いてしまいます。よく見ると,花火の主は,街路でたむろってる若年男女のようです。「素質低」ですね。
  

 工農路の脇道で,屋台街を見つけました。西安ではもうこのような原始的な屋台街はめっきり少なくなってしまいました。ワンタンと鶏卵餅を食べて夕食とします。ワンタン1杯3元,安いです。

 宿泊は,来しなに見たビジネスホテルにしようかと思って道を戻っていたのですが,途中の道ばたで,「住不!」とオジサンに声をかけられます。聞くと,30元1泊だそうで,部屋を見てみると,悪くありません。今夜はこの招待所に泊まることにします。もう,1泊20〜40元程度の宿に泊まるのも慣れてしまいました。余計な装備がないので,案外気楽でよいものです。ただ,布団が重くて湿ってたのはやはり30元相応でしたね…。服を着込んだまま寝ました。また,暖房はベッドにしかれた電気カーペットしかないのですが,なぜか電源が入らない。コンセントの線が少し緩んでいるようだったので,線を奥にぶすっと押し込んだその瞬間,バーーーーン!!!!とコンセントが爆発! まったくびっくりさせられました。感電しなくてよかったです。200ボルトは命にかかわりますからね。ということで,暖房もなしに寝ます。寒い寒い(+o+)


これで30元は安い。ただし,布団が湿ってさえいなければ。