中国高速鉄道、シルクロード沿い全線開通 2300キロ

蘭州西駅で出発を待つ高速鉄道の車両=9日、中国甘粛省(共同)
 中国内陸部の陝西省宝鶏と甘粛省蘭州を結ぶ高速鉄道が9日、営業運転を開始した。中国メディアが伝えた。これにより陝西省西安から新疆ウイグル自治区ウルムチまで古代のシルクロード沿線を結ぶ全長2300キロ超の路線が全線で開通。中国が推進する現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」がまた一歩前進した。

 宝鶏南駅から出発する高速鉄道の車両=9日、中国陝西省新華社=共同)
 宝鶏−蘭州間は全長401キロで、時速250キロで運行、この間の所要時間は従来の約6時間から約2時間に短縮される。西安からウルムチまでは途中で乗り換えが必要とみられ、中国メディアによると、合計の乗車時間は最速で従来の約半分の14時間となる。
 ウルムチと蘭州を結ぶ全長1776キロの路線や、西安−宝鶏間は既に開通していた。今回、唐代の都があった西安から、万里の長城の西端にあたる嘉峪関、オアシスとして栄えたトルファンなどシルクロードの要衝を経由する路線が全面的につながった。(共同)