楡林市

楡林市は陝西省の最北端、陝西省甘粛省寧夏回族自治区内蒙古自治区山西省が境を接する地帯に位置する。総面積は4万3578キロメートル、人口は339万人。

 黄土高原とモウス砂漠が接する地帯に位置するため、楡林市の地形は独特で、黄土文化と草原遊牧文化が融合している。同市には高い山と川の流れ、そして広々とした砂漠があり、雄大で美しい自然景観が揃っている。万里の長城第一の関と呼ばれる鎮北台は勇壮で美しく、西北地区最大の道教建築群の白雲山道観は高々とそびえ壮観で、陝西省最大の崖の石刻である紅石峡は力強い書風をとどめ、陝西省最大の内陸湖である紅碱ナオ(ナオ=さんずい+卓)による辺境の景色は清々しい印象を残す。

 奥深い文化と純朴な民間風俗により、独特な民間芸術が育まれた。情熱的なヤンコ踊り、さまざまな姿を見せる石の獅子、精巧で美しい三辺切り絵など、黄土の濃厚な風情と純朴な生活を国内外に知らしめている。