兵馬傭にサッカーのポーズを命令 中国陝西省が独自の観光プロモーション

兵馬傭にサッカーのポーズを命令 中国陝西省が独自の観光プロモーション

AsiaNet 57273
共同JBN 0752 (2014.7.3)

西安(中国)2014年7月3日PRN=共同JBN】中国陝西省ソーシャルメディアを駆使した兵馬傭(テラコッタウォリア)蘇生の取り組みによって世界中のファンがイマジネーションを膨らませる。

40年前に発掘された兵馬傭の魅力が、ソーシャルメディアの力を使った陝西省の取り組みもあって、世界中のスポットライトを浴びている。陝西省Facebookでのオンラインキャンペーン「兵馬傭の蘇生」はFacebookYouTubeTwitterで全面的に統一展開された。このイベントは世界から大反響を起こした。

ことし4月末から陝西省訪問(ビジット陝西省)のFacebook公式ファンページで発表された、西安往復キップ2枚のすてきな景品付きのキャンペーン・アプリを通じて、ファンは復元された兵馬傭の白起・将軍との交流に招待される。白起将軍に対し現代の世界的な話題に基づいて独創的な命令を下すことで最も多くの「いいね!(like!)」を獲得することを目指し、セドリック・チアさん(シンガポール)はFIFAワールドカップネチズンの間で最も人気があると考え、いくつかのサッカーのポーズ(https://www.youtube.com/watch?v=H588jzDUtC0)を白起将軍にとるように命令した。これで彼は西安に飛び、白起将軍と直々に面会する機会を獲得した。墓の中で3000年も眠っていた白起将軍は現代の西安で最も人気のある観光地である5カ所の主要スポット訪問に乗り出した。

陝西省観光局(Shaanxi Provincial Tourism Administration)当局者は「外国では兵馬傭は有名な中国の遺跡であるが、それが陝西省にあるとはほとんど知られていない。世界中のファンが兵馬傭に直接命令を下す交流体験によって、世界中のファンが信じられないほどたくさん参加して、世界の旅行者が陝西省の最も貴重な文化と遺産を発見できるようになる」と語った。

陝西省観光局は2014年初め、ソーシャルメディアが生み出す世界規模の影響を活用することをスタートさせ、戦略的に同省の観光をプロモートする世界的なアプローチを採用した。中国の歴史で3000年前の古都の1つである陝西省は、地元では長年知られているその豊かな文化・伝統の観光資源を考慮に入れれば驚異にあふれている。しかし世界の旅行者の目には多くの興味深い物語はまだ見いだされていない。

陝西省は、ビザないしは航空券を持つ51カ国の国民には「無料の72時間トランジット訪問」を実施している。外国人観光客が陝西省を通過する場合、51カ国の国民は中国ビザがなくても陝西省に滞在できる。72時間は陝西省を訪問し、滞在できる。