23年ぶりの大規模洪水発生、現在までに死者18人不明者12人―陝西省楡林市 転送

2012年7月27日、中国・陝西省楡林市を豪雨が襲った。豪雨の勢いは凄まじく、1989年以来最大規模の洪水にまで発展した。28日までに18人の死亡と、12人の行方不明者が出ている。中国広播ネットが伝えた。

同市市街区では降雨量が最大で114.3mmに達し、7県56の村で降雨量が最大50mm、21の村で100mmを超える降雨量が確認された。一方同市の排水能力は80〜90mmほどの降雨量にしか対応できていなかったという。

豪雨により、同市の一部では水道管が破損し、電力やインターネットが遮断される事態も発生した。また、冠水が酷い場所では水の深さは1.5mに達し、多くの自動車が水に浸かっていた。

さらに、同市の道路では大きな陥没がみられ、これにより185世帯452人が避難した。28日時点で、同市12の県であわせて41万3000人が被災し、5万4372ヘクタールに上る農作物に影響した。このほか家屋倒壊は1507棟で、経済損失は6億3300万元(約78億円)に上ると思われる。(翻訳・編集/内山)