陝西漢中、村民がパンダに出会う−中国 転送

漢中市佛坪県長角壩東河台村の李紅興さんは「パンダを見たら、我々は道を譲り、馬は驚かず、犬もほえず、パンダと一緒に散歩する。馬や犬はパンダとよく出遭うが、恐れず驚かない」と、三官廟路で野生パンダに出会った場面について述べた。西部網が伝えた。

 ガイドの李紅興さん、野外パンダを研究している韋博士らの一行三人は3月11日午後、涼風埡から出発して物資を運んで三官廟保護ステーションに向かっていた。何明智氏の犬「黒ちゃん」と物資を背負う赤い馬1頭が随行する。3時30分、火地壩近くで、前方30メートルのところから白黒の動物が歩いてくるのを見つけた。パンダだ。三人は立ち止まり、パンダに道を譲った。パンダは少し歩を止めたが、のそのそと歩いてきた。

 三人まで4メートルか5メートルのところで、パンダは川の方に向を変えて歩いて行った。「黒ちゃん」はパンダに追いつき、パンダの尻馬に乗った。パンダは向こうの山の斜面に登って、竹を食べていた。パンダの姿はうっそうたる竹林の中に消えた。全過程は約15分続いた。

 「毎年の冬、春になると、パンダを20回以上見かける。馬も犬も慣れてきて、パンダに出会っても、恐れず、驚かず、ほえない。パンダも我々を恐れない」と、李紅興氏は語った。