信号無視で「違反切符」切られたドライバー「街が赤提灯だらけで信号見えない」・・・反論した当局が「炎上状態」に=中国版ツイッター

今月19日から24日までの春節旧正月)期間中、陝西省西安市では市街の至るところで大型の“赤提灯”が飾られ、きらびやかな雰囲気を醸し出していた。しかし、この赤提灯が思わぬトラブルを引き起こしたようだ。


 中国メディア・新浪の陝西チャンネルは25日、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)上で、春節期間中の夜に、ある市民ドライバーが「交差点に飾られた大量の赤提灯によって赤信号を見落とし、違反切符を切られた」という情報を掲載した。ツイートには、夜に歩道橋の両脇など道路の上に数珠つなぎに飾られた多数の赤提灯が赤々と点灯している様子が写った写真数枚が添付されている。 

 これに対して、西安市交通警察隊の微博アカウント「暢通西安」も同日、「交通警察隊が実際に現場に行き4枚の写真を撮影したが、現場の信号ははっきりと見えていた。提灯のせいにするとは目まいがする」と「反論」するツイートを掲載。添付された画像は昼間撮影されたものだった。

 同警察隊のツイートを見た微博ユーザーからは1300件を超えるコメントが寄せられるとともに、転載件数も1400件以上を記録。「昼間撮影するなよ。夜行ってみろよ」、「夜行ったら確かに見えないぞ」、「説得力がない」、「実際、昼間だって見えにくいじゃないか」などといった意見に多くの賛同が寄せられ、ほとんどのユーザーが同警察隊の「反論」を批判する姿勢を示した。

 また、警察隊の撮影した場所も問題となった地点と違うと指摘するユーザーもいたほか、「どうせ行政当局は“死んでも”誤りを認めないんでしょ」といったコメントも飛び出した。

 実際にこのドライバーが提灯のために信号を見落としたかどうかは分からないが、写真を見る限り、信号機が見えにくいとのクレームが出ても仕方がない状況だ。第一に考えなければならないのは、交通事故が起きないような自動車の走行環境を確保することであり、当局のメンツや旧正月の風情といった点は二の次のはずであるが……。(編集担当:近間由保)(写真は暢通西安の25日付のつぶやきの画面キャプチャ)