耀州窯遺跡博物館

耀州窯遺跡博物館
耀州窯遺跡は西安から90キロ離れた銅川黄堡鎮にあります。この辺りの黄土高原の土質は良質の粘土であるため、陶磁器を作るのに適しています。 中国で最初の陶磁器作業史として記載されている「徳應侯碑」という碑文によると、耀州窯は唐の時代から陶磁器を作り始め、北宋の時代が最盛期で、その後元の末期から明の初期にかけて衰退していったことが窺えます。1984年、考古学研究員による大掛かりな遺跡発掘調査が行われ、唐・宋・金・元の各時代の作業場が約10平方キロという広い範囲で漆水河岸に沿って分 布し、窯場跡が40ヶ所、炭坑跡が50ヶ所あることがわかりました。それらは磁器の作り始めから成品までの一環作業場として人為的に破壊されずに残ってい ます。そして、さらに千点もの磁器が出土し。かつて唐三彩を作っていた事もわかりました。 遺跡や出土した時期は各時代の文化を鮮明に映し出していて、中国古代陶磁器芸術の貴重な財産となっています。 古代中国には陶磁器を作る有名な作業場が八ヶ所あり、官窯(皇室専用)と民窯(一般庶民用)に分けられていました。耀州窯は一般庶民用の丼、壷、皿、 杯、枕、茶碗、茶托、花瓶などの生活用品を主に作っていましたが、宋代に官窯に指定されました。そのためか、出土した宋代の倒流壷、牡丹碗、花瓶、皿など はどれも斬新なデザインで、美しい模様の輝くを持った作品ばかりです。 唐代では撹胎磁、花釉磁、黒釉磁、宋代では釉磁、青釉磁、月白釉磁、天目磁、黄釉磁などを中心に作っていました。 作業方法は先ず粘土に水をかけ、人力で搗き、一晩経ってから鋳型を用いて研磨しました。各種の釉薬は互いに染み込ませる方法を用い、焼成の過程で良そう 以上の多彩な効果を得ました。模様の彩色は青が主で、赤あるいは白を兼用したものが多く、一部の作品は最初に白、黒、黄、赤を塗り付けて地色とし、焼いて から再び色を施すという皇帝を繰り返しています。 耀州窯の陶磁器の体質は良質で釉薬の色は透明です。各種の磁器には印花・描き花・彫り花・草・鳥・戯れる子供などの紋様が装飾としてふんだんに用いられ ています。その線は簡潔で力強く、中国古代に民間手工業陶磁器制作の巧妙な技の粋を集めたものです。
住所:銅川市黄堡鎮漆水河両岸 電話:0919−7189413 
開放時間:8:00−18:00 入場料:16元 普通の観光所要時間:約1時間