漢中市


漢中市は陝西省の南西部に位置する。北には秦嶺、南には巴山があり、中部は美しく肥沃な漢中盆地。総面積は2万7246平方キロメートル、人口は378万人に達する。

 漢中市は中国の歴史ある文化的な都市で、漢と三国の時代の文化が色濃く残る。中国の歴史上最も伝奇に富む時代を見守った同市は、漢(紀元前206−後220年)の発祥地である。三国(220−280年)時代、漢中は魏蜀の兵馬が相まみえた主戦場となった。

 漢中市には漢や三国志に関する興味深い物語があるほかに、独特の美しい自然があり、西北地区で初めてユネスコより “世界人与自然生物圏” を授与された。また中国初の野外ジャイアントパンダ繁殖研究拠点の仏坪自然保護区、四大国宝と称されるトキ、ジャイアントパンダ、ゴールデンモンキー(キンシコウ)、ターキンが生息する長青自然保護区、水上庭園の南湖風景区などがあり、風光明媚の地だ。