【新華社鎮安(陝西省)】 陝西省鎮安県はかつて四川省、重慶市、湖北省に通じる交通の要所だった。陝西省でこのほど行われた第3回全国文物調査により、同省鎮安県で石で周りを囲った山村200余り、天然洞穴遺跡300余りが発見された。
これらの山村の多くは、明代末期から清代初期、戦争や敵を避けるために建設された。山に石で壁をつくり、三面が急勾配になっている。長円形や長方形のものがあり、壁が高く厚く、外敵を避ける機能が備えられている。
地形により遺跡は、前・後、上・下、山・洞、牛・羊などに分けられ、ユニークな古代の治安システムとなっている。山村(洞穴)は数人から100人ほど収容可能。400〜500人収入できるものも10カ所ほどある。陝西省の保存状態は完全で、数量・分布面積とも広いという。(新華社・劉瀟撮影)
(翻訳 金慧/編集翻訳 阿部陽子)