古代遺跡から若い女性の頭蓋骨を大量発掘、いけにえの儀式か中国  転送

【北京AFP=時事】中国北部、陝西省にある4000年以上前の都市遺跡「シマオ遺跡」で、80個以上の若い女性の頭蓋骨が発掘され、考古学者らはいけにえに捧げられた可能性があるとの考えを示した。国営メディアが2日、発表した。(写真は「シマオ遺跡」にある建築物跡)

 頭蓋骨が発見されたのは新石器時代のシマオ遺跡内にある共同墓地と考えられている一帯。国営新華社通信によると、頭蓋骨以外の遺骨は見つかっていない。考古学者らはこれら頭蓋骨が、都市の城壁の建設工事が始まる前に行われた太古の宗教儀式に関連している可能性が高いと述べている。
 「太古の人々は敵や捕虜をいけにえに使う傾向があった」ことから、当時、大規模な紛争や民族での衝突が起きた可能性があると、新華社は付け加えた。
 シマオ遺跡は黄河流域にある4平方キロの遺跡で、1976年に発見された。
 陝西省考古学研究所の副所長は、国営の中国中央テレビに対し、頭蓋骨には「打撃され、燃やされた」痕跡があったと述べた。
 遺跡では、他にも100枚近い壁画やヒスイの宝飾品などが大量に見つかっている。【翻訳編集AFPBBNews】 〔AFP=時事〕(2013/12/03-12:10)