西安の「明十三陵」、都市開発で損壊の危機=石像は土に埋まり傾く―陝西省(転送)

2013年1月29日、中国・陝西省西安市長安区にある墳墓群は、付近で行っている住宅の立ち退き作業や道路工事で出るゴミにより、一部が損壊している。陝西省の地元紙・三秦都市報が伝えた。

危機に面しているのは、同区にある「明十三陵」。「明十三陵」は北京市ある物が有名だが、同区にある遺跡も規模は小さくなく、国家級保護文化財に指定されている。

西安市にある「明十三陵」は、同市の鳴犢村から三爻村一帯に点在する、明代(1368〜1644年)の皇帝13人の墳墓13カ所や50カ所あまりの王家関連の墳墓。

遺跡の損壊に関しては、地元住民が通報し明らかになった。現場では遺跡を守るために立てられた塀の一部が壊れ、石像は捨てられた土に埋まり、傾いていた。

同市長安区の現地政府によると、付近に積まれていた土は元々大した量ではなく、遺跡の塀から離れた場所に置かれていた。現状を見ると、何者かが土を移動し、積み重なった土に雨が降り、土が崩れ塀が損壊したと分析している。土に埋まり傾いた石像については、傾き自体は自然にできたもので、修復には関連部署の許可が必要。また、土の撤去には3カ月かかると説明していた。(翻訳・編集/内山)