舌尖上的中国2−主食の物語 番外編 陝北の洞穴式住居「窑洞」転送

さて、今回第2部の中で紹介されていた陕北にある4000年もの歴史をもつといわれている「窑洞(yaodong)−洞穴式住居」をもう少し深くみてみることにする。現代では、生活の不便さからどんどん廃れてきているというニュースも。
陕北窑洞(陕北地区にある洞穴式住居 )

窑洞とは、 中国西北黄土高原にみられる4000年の歴史をもつ住居形式であり、中華民族の祖先もここで生活し繁栄をしてきたといわれている。 窑洞は、各地域によりやや異なる特徴をもつが、その中でも、陝西省の延安や今回のロケ地でもあった榆林( 陕北地区 )に建てられたものをさして「陕北窑洞」と呼んでいる。
◇ 陕北農民の象徴である窑洞

特に、山すそや山の中腹に建てられた窑洞は、陕北農民の象徴ともいわれている。
番組内でも下記のように表現されている。
「一位农民辛勤劳作一生,最基本的愿望就是修建几孔窑洞。有了窑娶了妻才算成了家立了业。(農民が苦労して一生働く切なる願いは、窑洞を建てること。この窑洞をもち、妻を娶ってはじめて一人前の男になれる)」
◇ 陕北窑洞の特徴
素材は、主に土、石、レンガ建て。大きな街では石、レンガ建てのものが、また、農村では、土、石材建てのものが多くみられる。
大きさは、一般に間口が3m、奥行が7−8m、天高3mほどで、最大奥行が20mという住居もある。また、1m四方の窓や直径2m程度の円形の窓を有する。
建物の構造がもつメリットとしては、防音効果が高く、冬暖かく夏涼しい特徴があげられる。
建築様式は大きく3種に分けられ、山肌にたてられる「崖式窑洞(崖窑)」、地中にたてられる「下沉式窑洞(地窑)」、独立して建っている「独立式窑洞(锢窑)」がある。
内装の様子は、仕込み中の場面で番組内でもちらりとみられていたが、下記資料室コーナーの写真でもみることができる。
中国語で書かれた文章やテレビ番組を通じてもっと、 窑洞について知りたいという方はこちらからどうぞ…
|窑洞資料室

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  ◇すたれゆく窑洞(yaodong)(日文)記事をよむ