日中の児童、文通で交流 咸陽市から京都・大久保小に手紙

 京都府宇治市の友好都市、中国・咸陽(かんよう)市の小学生からの手紙がこのほど、宇治市広野町の大久保小に届いた。手紙と日本語訳が廊下に展示してあり、児童は咸陽市の暮らしを想像し、返事を書くのを楽しみにしている。

中国・咸陽市の小学生が書いた手紙を読む児童たち(宇治市広野町・大久保小)
 昨年11月、宇治市の公式訪問団が咸陽市の小学校を視察した際、「宇治市の小学生と文通したい」と児童が話したのがきっかけ。大久保小が受け入れることになり、咸陽市が市内全域から希望者を募集。今年7月末、小学校高学年を中心に10人の手紙と日本語訳が宇治市に届いた。

 中国人児童からの手紙にはエンジュという白い花について書かれたものがあり、「まちは白いドレスを着ているようです」と地元を紹介している。ほかにも、「友達になりたい」「一緒に成長しましょう」と呼び掛けたものもある。国際ソロプチミスト宇治の支援で建てられた図書館や宇治市日中友好協会寄贈の本への感謝も書かれている。

 返事は児童会役員が10月中に書く予定。児童会長の6年内藤鈴蘭さん(12)は「日本の景色や文化、歴史を書きたい。エンジュってどんな花か見たい」、役員の6年多田源君(11)は「外国の人との文通は初めてでうれしい。どんな勉強をしているか聞きたい」と話していた。