玄奘三蔵法師の遺骨保存する西安・興教寺に取り壊し騒動=中国ネットで反響大きく 転送

【新華網】 中国のインターネット上で10日夜から11日明け方にかけて、「玄奘三蔵法師の遺骨を保存する五層の舎利塔がある古刹、西安の興教寺が取り壊される」との情報が、衝撃と共に広がった。この情報は大きな反響を呼び、テレビドラマ「西遊記」で孫悟空を演じたことで知られる六小齢童さんをはじめ、大手メディアの新華網、人民日報が公式ミニブログで相次いで取り壊しの撤回を呼びかけた。

ネット上での情報によると、3月8日、興教寺は5月30日までに立ち退くよう求める地元当局からの通知を受け取った。立ち退きの理由は、世界遺産登録のためとされており、これを知った人々が反発している。人民日報は「世界遺産登録は史跡を効果的に保護するためのものだ」として当局の方針に疑問を投げかけた。

(編集翻訳 恩田有紀)