烽火台編

烽火台

周の幽王は褒似を溺愛したが、一度も笑わないのを苦にしていた。ある日、手違いで外敵侵攻を知らせる烽火が打ち上げられて、四方から駆けつけてきた武将たちが間違いと知ったときに褒似は笑った。幽王は褒似が笑う顔を見たいがために何度も烽火をあげさせた。さらに、皇后と太子の宜臼を廃し、褒似とその生んだ伯服を立てようとしたため、皇后の父親申侯は西戎と連合して周を攻めた。急いで烽火をあげたが、虚報に懲りて救援の諸侯は集まらず、幽王は殺され、周は滅亡したと伝えられている。